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栗山町の公共交通機関から考える、新ひだか町の公共交通の未来

栗山町シリーズが続いていますが、栗山町の公共交通体系について、新ひだか町との公共交通体系の違いや、新ひだか町だけでなく、日高全体が考えて取り組まなければならない課題についてなどを含めて、少々硬い文章になってしまうかもしれませんし、長文になってしまいますが、今回書かせていただきます。

以前から、この栗山町の「まちづくり」には非常に興味があり、そして娘が栗山町の「北海道介護福祉学校」に入学したことで、これまで何度と栗山町を訪れましたが、来る度に刺激と感動が与えられる町なのが、この栗山町です。

「福祉のまち」を30年以上前から大きく栗山町としての看板にしているだけに、子どもから高齢者まで、「やさしいまちづくり」がされていて、それが具現化されています。

将来的には、新ひだか町だけに限らず、全国の地方自治体は、少子高齢化で人口は確実に減っていきます。

これは誰もが分かっていることとも思いますし、北海道でいえば、札幌や旭川のように、都市部だと大幅な人口減少は少ないでしょうが、地方はこれから過疎化が一気に進みますし、その対策と、将来を見据えた「まちづくり」計画を今から始めていかなければなりません。

僕も地方創生については、色々な本などを読んできて、国だけの計画ではなく、特に地方自治体こそが、地方創生に真剣に取り組み、その取り組みは決して行政任せにするのではなく、地元住民も一緒になって、これからの「まちづくり」に真剣に取り組んでいかなければ、将来は大きなツケを、これからの子ども達に背負わせてしまうことにもなります。

何より少子高齢化がこれから更に続いていくのですから、特に地方は益々衰退し、生活していくにも不便なことばかりが増える一方です。

そのために、新ひだか町だけではなく、日高全体の問題でもありますが、JR日高線問題が長い間停滞したままの状態で、日高沿線の町長全てが、「JR日高線存続ありき」で、問題を先送りにして、今のバス利用者にも負担をかけている現状と、将来の公共交通の計画性の無さには、愕然としています。

どうして日高の住民の様々な声を聞こうとすらしないのか、個人的には全く理解することができません。

そうしたJR日高線の問題も含めて、これからの地方自治体の目指すべき公共交通のあり方とは何だろう?とも色々と調べたりしていましたが、僕が理想的に思う、北海道の地方自治体の公共交通体系を行っているのが、この栗山町だと思いますので、文章での説明は非常に難しいですが、幾つか撮ってきた写真と共に、僕の個人的な考えも含めて書いていきます。

まず栗山町の公共交通の基点となっているJR栗山駅へと行ってきました。

DSCF0295.jpg

ここは、バスターミナルと併設し、町の交流施設「くりやまカルチャープラザEki」と合築した複合駅舎となっていて、公共交通の運行状況や、施設内のバリアフリー化も見てきました。

DSCF0288.jpg

行った当日は、栗山町の交流施設「くりやまカルチャープラザEki」では成人式が行われる準備をしていたため、実際に中に入ってじっくりと見てくることはできませんでしたが、このJR栗山駅は、イメージとしては、今のJR静内駅を3倍ぐらい大きくしたような感じ。

JR静内駅は、駅に隣接して、情報観光センター「ぽっぽ」と合築した複合駅舎ともなっていますが、イメージとしてはそれに隣町・新冠町の「レコード館」がくっ付いたような感じというと、イメージとしてはなんとなく分かるのではないかと思います。

JR栗山駅が、栗山町の公共交通体系の軸となっていますが、その公共交通体系も、鉄道のJR、バスは中央バスと夕鉄バス、更に町営バスと、町内の中心部と住宅地を走るコミュニティバスとありますが、これらは全て役割分担されています。

まずはJRは上下線共に、栗山駅は1日6便しか出ていません。

つまり、完全にバスが公共交通の中心となっていますが、そのバスも各会社と町営コミュニティバスが区別化されています。

まずは、栗山町内の中心部と住宅地を走るコミュニティバス「くるりん号」。

DSCF0289.jpg

画像だと分かりにくいかもしれませんが、栗山駅を基点として、町内の中心部と住宅地を回っていて、1日8便が出ていて、8時から17時まで約1時間間隔で運行されています。

ちなみに乗車料金は1回200円で、定期料金も1ヶ月と3ヶ月があり(勿論定期がお得)、回数券・定期券も購入でき、コミュニティバスと町営バス共有で利用できます。

なお、運休日は、土・日・祝祭日となっていて、その他の運休も栗山町の広報誌でお知らせしていますが、これらは事前に分かっていれば問題はないでしょうし、コミュニティバスを利用するのは、町内でも高齢者や学生などが中心でしょうから、土・日・祝祭日の運休は支障はそれほどないでしょう。

土・日・祝祭日を運休することでコスト負担も減らせますね。

また、行った当日は日曜日のため、町営コミュニティバス「くるりん号」が運休で、直接バス自体を見ることはできませんでしたが、上記の画像に「くるりん号」が写っていますが、バスに入る出入り口は低底にもなっているため、おそらく「福祉のまち・栗山町」ですから、車椅子にも対応したバスだと思われます。

町の中心部は全てではありませんが、バリアフリー化がかなり進んでいるため、例えば車椅子の町民も利用しやすいでしょうし、その中心部から住宅地はコンパクトシティとなっているため、町営団地などに住む人も利用しやすい体系にもなっています。

続いて、栗山町から他の市町村への公共交通の「中央バス」と「夕鉄バス」。

まず、中央バスの路線図は次のようになっています。

DSCF0292.jpg

この上記の図は非常に分かりやすい表記にもなっていますが、札幌や夕張への高速バス、近隣の岩見沢市や長沼町や由仁町などへ移動でき、時刻表は次のようにもなっていました。

DSCF0291.jpg

続いて、夕鉄バスですが、こちらも時刻表をご覧下さい。

DSCF0290.jpg

夕鉄バスは、札幌方面と夕張方面とが出ていますが、こちらは時刻表はザックリしていますが、他の市町村への移動が、細かな路線図にもなっているのと、札幌や夕張方面へは、中央バスと時間帯が重ならないようにもなっています。

つまり、例えば札幌へ栗山町から出かけようとすると、中央バスと夕鉄バスで、それぞれに高速バスが出ていますが、2つのバス会社で時間帯と到着地が違います。

それだけ利用できる本数が多いため、利用する栗山町民は、この新ひだか町のように、次の高速バスまで2時間以上待たなければならないということはありませんし、利用したい時間に、それぞれのバスを選ぶ選択肢も増えるため、これは利用者にとっては、大きな利便性にもなっています。

これって

「地元住民と利用者には分かりやすくて利用しやすく、自治体には負担をかけない」

という、公共交通のあり方として、小さな地方自治体としては理想的な形ではないでしょうか?

公共交通機関が、しっかりと役割分担されているというのは、利用者目線での取り組みでもありますし、こうした形ができているというのは、行政と公共交通機関それぞれで、しっかりとした連携が取れているからだともいえます。

更には、この栗山駅ですが、公共交通の基点となっているのと、「福祉のまち」を続ける栗山町の特徴ともいえますが、駅は全てバリアフリー化されていて、段差がなく、隣接している交流施設のエレベーターも車椅子対応にもなっています。

DSCF0293.jpg

それと、町の交流施設「くりやまカルチャープラザEki」では、下記のような、栗山町内の写真を使ったカレンダーも販売されており、こうした栗山町としてのスモールビジネスも行われています。

DSCF0294.jpg

また、栗山駅から国道に向けての直線道路が、栗山町内の駅前通り商店街となっていますが、比較的新しいお店は、段差のないバイアフリー対応のお店にもなっているだけに、行政と民間、そして町民とで、将来へ向けた「まちづくり」の取り組みが30年以上続けられて、それが具現化されていることには、新ひだか町民として感動を覚えました!


話は最初に戻りますが、今の日高線の問題だけに限らず、新ひだか町内にはピュア問題や財政問題など、実に多くの問題と課題があります。

新ひだか町の地方創生の取り組みとして「馬力本願プロジェクト」が行われていますが、このプロジェクトも1年以上進展が見られず、情報公開もされていません。

町民としては、未来への「まちづくり」計画ともいえる新ひだか町の「馬力本願プロジェクト」が今はどのようになっているかが全く見えませんが、栗山町は情報が分かりやすいよう明確に透明化されていて、その情報についても、昨日書きましたが、様々な情報ツールを使って、町民だけでなく、いわば世界に向けて発信されています。

新ひだか町の行政批判をするわけではありませんが、栗山町の取り組みを知れば知るほど、新ひだか町は将来に向けた計画性ってあるのかなァ……?とも、つい思ってしまいます。

栗山町は町自体もコンパクトシティ化されていて、住民や利用者にとって、利便性のある公共交通を実施しています。

こうした取り組み、そして町民の声を聞く姿勢が、どの行政や自治体の長にも求められるとも思いますが、新ひだか町を含む、日高沿線の7町長も、「鉄路ありき」で町民の声すら聞かない姿勢こそ正して、これからの将来と計画性こそしっかりと考えて、地方自治体の未来に向けた取り組みこそしてほしいですね。。。

つい長文となってしまい、失礼しました。。。m(_ _)m
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No title

以前の記事に失礼します。
栗山駅は岩見沢方面行きを利用する際に必ず使う「跨線橋」を町が負担した自由通路と兼用しており、エレベータが利用できます。よくある市民が使う「自由通路」にはエレベータを完備しているのに鉄道利用者が列車に乗るには延々階段を使わなければ利用できない駅が道内には多く、こういう面でも栗山は大きく進んでいます。鉄道利用者はわずかな列車への段差さえクリアできるなら駅前まで段差無く移動できることになります。拠点駅である岩見沢・苫小牧もエレベータ完備の駅です。

また、栗山駅には町の観光協会の案内人が鉄道・中央バス・夕鉄バス・町営バス(循環バス)分け隔て無く案内し乗車券・定期券などを発行する委託販売が行われています。これも、多くの街が駅はJRの管轄、バスは駅前のよろず屋で、町営バスは役場で~などとしている中ワンストップで観光案内まで対応するというのは非常に珍しい例です。栗山は比較的酒蔵など見学できる施設が駅に近いのもありますね。

もちろんそれが列車利用やバス利用に必ずしも繋がってはいませんが、駅をコミュニティの場としていますので、町民が必ず駅には行ったことがあるという状況が大事なんだと思いますし、バスにさえ乗れれば駅隣接のホールなどのイベントに行ける。子供が子供達だけで数百円握りしめて行けるというのは大事なことだと思うのです。

静内駅も観光案内所+JRによる駅案内はありますが、バスの案内は別でありますし、もう少し利便を高められそうなのにと残念に思います。折角代行バスでやってきた観光客を駅前で放り投げて放置してしまうのはもったいないのですね。少なくとも日高線復旧を願うならわざわざ「地元が不便と訴えている」代行バスで来てくれた酔狂なお客さんをもう少し歓迎してほしいものです。せっかくいいところが沢山あり、駅に一定の集約がされてるのに残念なのです。
(これは観光案内所の職員に実際に「車で来ないと見るところなんか無い」と言われて憤慨したので)

Re: No title

コメントありがとうございます。
栗山町の駅は何度も行ったことがありますが、ここはバリアフリー対策もしっかりとされていて、自転車を押しながら移動させることも可能なだけに、とても利便性のある跨線橋となっていますね。

静内駅は、おっしゃるように駅と観光協会とが併設されてはいますが、バス案内は別となっており、利便性を考えると集約されていない点が非常に残念でもあります。

そのバスの利便性についても、もう少し自治体とバス会社とで連携を取って、利用者が利用しやすいようにすべきとも思いますが、残念ながらその連携が少なく、この点が問題でもあり今後の課題であるとも思います。

貴重な意見、どうもありがとうございます。m(_ _)m
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Author:nigishi
北海道日高管内新ひだか町静内本町にて理容室を営んでおります。

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