大相撲「横綱・日馬富士 暴行事件」から見る報道のあり方と組織のあり方について
大相撲の横綱・日馬富士が貴ノ岩に対しての暴行事件は、連日のようにニュースでも取り上げられ、昨日、横綱・日馬富士が日本相撲協会に引退届を提出し、受理されました。
この報道をテレビで見る度に、違和感を覚えるのですが、特別な大相撲ファンというわけではありませんが、この騒動から見た、報道のあり方と組織のあり方について感じていることを書いていきます。

この騒動については、様々な意見もありますし、賛否両論が出るのも当然の事件騒動とも思います。
ただ、まずは報道のあり方ですが、報道内容が一方的で、公平な報道ではなく、偏りある報道となっているのが、本当に残念です。
被害を受けた貴ノ岩、その親方でもある貴乃花親方は一言も直接この事件に対して、言葉を発しておらず、加害者の日馬富士も一部マスコミに対して言葉を発しましたが、事件の真相や事件の経緯の説明すら、直接会見をしたわけでもありませんから、当事者の声が全くないままに、マスコミは連日、事実の裏づけを取らない報道を続けています。
刑事事件でもありますから、当事者は詳細を公に話をするということはできない部分はあるでしょうが、それだとしても、当事者への事実確認を取らないままで、第3者の意見に振り回されるような報道を繰り返しているのは、報道のあり方としては、甚だ疑問を感じますし、事実確認をしない報道だからこそ、フェイクニュースが続々と出ることすら考えもしないのか、マスコミは報道のあり方を自身で考えるべきだと強く感じます。
話は逸れますが、例えば森友学園や加計学園の問題でも、マスコミは報道するにしても、事実確認をし、その事実の裏付けを取っているのであれば、徹底追及をすべきでしょうが、事実の裏付けすら取らず、一方的な報道を繰り返すことには、違和感を強く覚えます。
疑惑報道をするなとは言いませんが、疑惑があるならば、それが事実に基づくことなのかどうかを調査するのが、報道機関の仕事であり、勝手な憶測や、片方だけの意見を取り入れて報道することは、偏向報道にもなりますので、様々な視点から、一つの出来事や事件に対しても、公平かつ平等に取り上げるべきですが、今回の日馬富士の暴行事件についても、いわば場外乱闘をマスコミがけしかけているようにも見えますし、ニュースがワイドショー化していることにも強い懸念を覚えます。
次に日馬富士の暴行事件から見た組織のあり方についてですが、組織行動の基本は
報告・連絡・相談
です。
一つの連絡ミスや不行き届きにより、会社組織全体に手痛い損害を与えることがありますが、今回の件でも、この基本がなされていないことが、組織全体に損害を与えました。
問題が分かった時点で、貴乃花親方は、日本相撲協会の巡業部長でもあり、巡業部長という立場からも、日本相撲協会にはすぐに報告すべきですが、これを怠ったことは組織として考えると大問題で、組織としては責任を問うのも当然のこと。
これが一般の会社などの組織であれば、担当部長が自分の管轄の不祥事を会社に報告しないというのは、ありえないことでもあり、報告を怠った担当部長が処分されることも当然です。
貴乃花親方の行動も個人としてはアリなのでしょうが、信念を通すというのであれば、問題発覚後に日本相撲協会に報告し、その報告の時に「断じて許されないことですから、刑事事件として手続きを取ります!」と言って、日本相撲協会に隠蔽させないようにすべきだったと思いますが、巡業部長の立場であるにも関わらず、その手順を怠り、再三の危機管理委員会にも応じないというのは、一般的な組織としてはありえないこと。
貴乃花親方は最初から処分覚悟でやっているのでしょうが、少なくとも被害届を出した直後に経緯の報告は必要で、相撲社会と一般社会とでは、組織としても違いは勿論あるのでしょうが、対応があまりにも非常識にも見えますが、こうした点もマスコミは、論じるべきではないかとも思います。
そして、この問題で他にも感じることとして、
1.貴乃花親方が被害届を警察に提出したが、それは被害者である貴ノ岩本人が真に望んだことなのか?
2.伊勢ヶ濱親方が日馬富士の引退届を日本相撲協会に提出しましたが、それは日馬本人が真に望んだことなのか?
ということ。
当人同士が強く望んだことであるならいいですが、はたから見ると、本人の意思を超えて親方衆の政治ゲームに用いられている気がしてなりません。
事件の真相が分からないだけに、あまり想像では考えたくありませんが、問題の本質こそ問うべきなのに、その本質を問おうとしないマスコミにも問題がありますし、問題解決に向けた建設的な意見や議論が大事だと思うのですが、本質をあえて逸らすかのように論点をズラして報道されていることも残念でなりません。。。
この報道をテレビで見る度に、違和感を覚えるのですが、特別な大相撲ファンというわけではありませんが、この騒動から見た、報道のあり方と組織のあり方について感じていることを書いていきます。

この騒動については、様々な意見もありますし、賛否両論が出るのも当然の事件騒動とも思います。
ただ、まずは報道のあり方ですが、報道内容が一方的で、公平な報道ではなく、偏りある報道となっているのが、本当に残念です。
被害を受けた貴ノ岩、その親方でもある貴乃花親方は一言も直接この事件に対して、言葉を発しておらず、加害者の日馬富士も一部マスコミに対して言葉を発しましたが、事件の真相や事件の経緯の説明すら、直接会見をしたわけでもありませんから、当事者の声が全くないままに、マスコミは連日、事実の裏づけを取らない報道を続けています。
刑事事件でもありますから、当事者は詳細を公に話をするということはできない部分はあるでしょうが、それだとしても、当事者への事実確認を取らないままで、第3者の意見に振り回されるような報道を繰り返しているのは、報道のあり方としては、甚だ疑問を感じますし、事実確認をしない報道だからこそ、フェイクニュースが続々と出ることすら考えもしないのか、マスコミは報道のあり方を自身で考えるべきだと強く感じます。
話は逸れますが、例えば森友学園や加計学園の問題でも、マスコミは報道するにしても、事実確認をし、その事実の裏付けを取っているのであれば、徹底追及をすべきでしょうが、事実の裏付けすら取らず、一方的な報道を繰り返すことには、違和感を強く覚えます。
疑惑報道をするなとは言いませんが、疑惑があるならば、それが事実に基づくことなのかどうかを調査するのが、報道機関の仕事であり、勝手な憶測や、片方だけの意見を取り入れて報道することは、偏向報道にもなりますので、様々な視点から、一つの出来事や事件に対しても、公平かつ平等に取り上げるべきですが、今回の日馬富士の暴行事件についても、いわば場外乱闘をマスコミがけしかけているようにも見えますし、ニュースがワイドショー化していることにも強い懸念を覚えます。
次に日馬富士の暴行事件から見た組織のあり方についてですが、組織行動の基本は
報告・連絡・相談
です。
一つの連絡ミスや不行き届きにより、会社組織全体に手痛い損害を与えることがありますが、今回の件でも、この基本がなされていないことが、組織全体に損害を与えました。
問題が分かった時点で、貴乃花親方は、日本相撲協会の巡業部長でもあり、巡業部長という立場からも、日本相撲協会にはすぐに報告すべきですが、これを怠ったことは組織として考えると大問題で、組織としては責任を問うのも当然のこと。
これが一般の会社などの組織であれば、担当部長が自分の管轄の不祥事を会社に報告しないというのは、ありえないことでもあり、報告を怠った担当部長が処分されることも当然です。
貴乃花親方の行動も個人としてはアリなのでしょうが、信念を通すというのであれば、問題発覚後に日本相撲協会に報告し、その報告の時に「断じて許されないことですから、刑事事件として手続きを取ります!」と言って、日本相撲協会に隠蔽させないようにすべきだったと思いますが、巡業部長の立場であるにも関わらず、その手順を怠り、再三の危機管理委員会にも応じないというのは、一般的な組織としてはありえないこと。
貴乃花親方は最初から処分覚悟でやっているのでしょうが、少なくとも被害届を出した直後に経緯の報告は必要で、相撲社会と一般社会とでは、組織としても違いは勿論あるのでしょうが、対応があまりにも非常識にも見えますが、こうした点もマスコミは、論じるべきではないかとも思います。
そして、この問題で他にも感じることとして、
1.貴乃花親方が被害届を警察に提出したが、それは被害者である貴ノ岩本人が真に望んだことなのか?
2.伊勢ヶ濱親方が日馬富士の引退届を日本相撲協会に提出しましたが、それは日馬本人が真に望んだことなのか?
ということ。
当人同士が強く望んだことであるならいいですが、はたから見ると、本人の意思を超えて親方衆の政治ゲームに用いられている気がしてなりません。
事件の真相が分からないだけに、あまり想像では考えたくありませんが、問題の本質こそ問うべきなのに、その本質を問おうとしないマスコミにも問題がありますし、問題解決に向けた建設的な意見や議論が大事だと思うのですが、本質をあえて逸らすかのように論点をズラして報道されていることも残念でなりません。。。
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