ここ北海道新ひだか町では、毎年1月から2月にかけて、各自治会で「まちづくり懇談会」というものが行われています。
この「まちづくり懇談会」は、町長や副町長を始め、役場の各課の職員が、新ひだか町内の各地域へ出向き、町民とこれからの「まちづくり」や「地域づくり」を一緒に語り合うという会合で、言わば地方自治体と町民とのタウンミーティングのような形ですが、一昨日、この「まちづくり懇談会」が、JR静内駅内の「ぽっぽ」の会議室にて行われ、静内本町地区合同の「まちづくり懇談会」へ行ってきました。

配られた資料の目次は下記画像ともなっていますが、内容としては、町立静内病院からのお知らせ、新ひだか町の新たな財政計画についてで、資料にはJR日高線問題について、町長が国に出した要望書の一部も含まれていました。

行政からの説明は、主に新ひだか町の新たな財政計画についてが中心で、今後人口減、更には税収減となることは確実ですから、先を見越した財政計画案について、過去の財政状況と共に図入りの資料で説明されていました。
説明の後で、参加者の質疑応答がありましたが、今年はこの質疑応答を長く対応して下さり、通常は「まちづくり懇談会」は約1時間程で終了しますが、参加者の多くから様々な質疑応答があり、今年は約2時間の時間ともなりました。
町長や役場の職員の方は勿論のこと、参加者でも時間が長く感じた人もいたとは思いますが、中身のある質問や要望が今年は多く、行政と町民の非常によい意見交換でもありました。
僕自身も2点程、要望を発言させていただきましたが、その要望の一つは、現在町内の中学校では、緊急連絡網があるクラスとないクラスがあり、昨年の台風の時に、町内の小中学校は臨時休校になったのですが、連絡網がないため、生徒でも臨時休校の知らせが入らず、町内の川が氾濫している中でも、学校に行った生徒も複数いたため、小中学校で統一した連絡網が必要であることを教育長に要望させていただきました。
教育長もこうした実情があったことは知らなかったようで、早急に対応していただけることになりましたが、教育長とは懇談会後も少しお話をさせていただきましたが、こうした話ができるというのも「まちづくり懇談会」の良さでもありますし、こういう場があるということは改めてありがたいこととも思いました。
別の要望としても、新ひだか町には複数の奨学金制度が用意されていますが、そうした奨学金制度があるということを知らない保護者や生徒も多いため、町の公式HPや広報誌などでも、アピールしていただきたい旨と、できれば奨学金制度の拡充の要望をさせていただきましたが、新ひだか町の奨学金制度の現状などの話を、直接副町長から聞くことができました。
他の参加者からも、自治会内の道路整備の要望や、街路灯や防犯灯設置についてなど、生活に直接関係する要望が出されていましたが、「まちづくり懇談会」では、こうした町民の要望の声を直接行政に届けることができる場でもありますから、より多くの人に参加してほしいものです。
ただ、一昨日の本町合同での「まちづくり懇談会」は、参加者は僕を合わせて、約20名程で、参加者全体としてはそれなりの町民が集まったとは思いますが、当店の自治会からの参加者は、僕のみ。(>_<)
平日の午後6時からの懇談会で、仕事などで参加できない人もいるでしょうが、正直、町の行政に関心のない人が多いように思います。
こうした「まちづくり懇談会」は、折角、町民の声を行政側に直接伝えることができる場でもありますから、町民側も、もっと町行政に関心をもってほしいものだとも、強く感じました。